長期優良住宅とは?メリット・デメリットや認定を受ける流れを紹介

2024年12月17日

ookouchitakuya

大河内 琢久哉

札幌

こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。

せっかく家を建てるのであれば、長く快適に暮らせる家を建てたいですよね。
今回のコラムでは、そんな際の一つの選択肢になる「長期優良住宅」について解説します。

長期優良住宅とはどんな家のことか、認定を受けるメリット・デメリット・プロセスなどを詳しくご紹介しますので、これから新築を検討している方はぜひ参考にしてください。



長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、「長期にわたって快適に暮らせる家」と認定された家のことです。
家が長持ちして快適に暮らせるための一定以上の住宅性能を満たし、その認定基準に適合している必要があります。

長期優良住宅に求められる大まかな基準は以下の5点です。

  1. 家が長持ちする構造や設備を有していること
  2. 一定以上の面積があること
  3. 地域の居住環境などへの配慮があること
  4. 適切な維持保全計画があること
  5. 自然災害への対策をしていること

新築一戸建ての場合は、具体的には以下の認定基準を満たす必要があります。

  • 劣化対策:劣化対策等級(構造躯体など)「等級3」、かつ構造に応じた基準に適合
  • 耐震性:住宅の構造などによって耐震等級1~3以上、品確保に定める免震建物である
  • 住戸面積:1階の床面積が40㎡以上、かつ床面積合計が75㎡以上
  • 居住環境:住宅の良好な景観や、地域における住居環境の維持や向上に配慮
  • 省エネ性:断熱等性能等級5、一次エネルギー消費量等級6の基準に適合
  • 維持保全計画:維持管理対策等級(専用配管)、維持管理対策等級、更新対策(共用排水管)がそれぞれ等級3に適合
  • 災害配慮:災害の危険性に応じて所轄行政庁が定めた措置を講じる

断熱等級についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介しています!
寒冷地の住宅ではぜひチェックしたい指標ですね。
北海道で必要な断熱等級は?断熱性能に注目して暖かい住まいづくりを!

長期優良住宅のメリット

長期優良住宅を建て、認定されると受けられるさまざまなメリットをご紹介します。

長持ちする家で安全・快適に暮らせる

長期優良住宅は劣化対策や災害対策が施され、高い耐震性能、省エネルギー性能を持つ、高品質住宅です。
何代にも渡って、安全で快適に暮らすことができます。

また、住宅の性能が維持されることで資産価値が落ちにくい傾向があり、売却時には高い価格で売却できる可能性があります。

住宅ローンの金利優遇がある

長期優良住宅に認定されると、住宅金融支援機構の「フラット35」などで、住宅ローン金利の引き下げを受けられます。
これにより、住宅ローンの返済負担を軽減することができます。

税金の特例措置がある

長期優良住宅に認定されると、一般住宅と比べて以下のような税制優遇措置を受けることができます。

  • 住宅ローン減税:住宅ローン残高の0.7%が所得税から最大13年間税額控除される
  • 投資型減税:性能強化費用相当額の10%(上限65万円)が税額控除される
  • 登録免許税の減額:所有権保存登記の際の登録免許税率が0.15%から0.1%に引き下げられる
  • 不動産取得税の軽減:課税標準からの控除額が、一般住宅が1,200万円のところ、1,300万円に増額する
  • 固定資産税の減税期間延長:一般住宅が3年間のところ、5年間に延長される

※住宅ローン減税と投資型減税は併用できません
※それぞれ条件などがあります
※新築戸建て住宅のケースを紹介しています

地震保険料の割引がある

耐震等級に応じて地震保険料が割引されます。
耐震等級2で30%、耐震等級3で50%の割引が適用され、保険料の負担を軽減できます。

補助金を受けられる可能性がある

高性能住宅の新築などに対する補助金を受けられる可能性があります。

例えば「子育てエコホーム支援事業」は、子育て世帯や若者夫婦世帯を主な対象とし、長期優良住宅の新築・購入に対し、1戸あたり40万~100万円を補助しています。
※そのほか条件などがあります

子育てエコホーム支援事業については、こちらのコラムもご覧ください。
子育てエコホーム支援事業とは?2024年の補助対象期間や注意点も

長期優良住宅のデメリット・注意点



一方で、長期優良住宅にはいくつかのデメリットや注意点もあるため、必ず確認した上で検討しましょう。

認定を受けるには費用と時間がかかる

長期優良住宅の認定を受けるには、所轄行政庁の審査に通る必要があります。
審査の申請には費用がかかり、審査・認定には数週間の時間がかかるともいわれています。

建築コストが高い

認定基準を満たす住宅性能を備えるため、高度な設計や高品質の材料が必要となり、一般的な住宅よりも建築コストが高くなる傾向があります。

ただし、劣化対策によりメンテナンスコストを、高品質の省エネ性能により光熱費を抑えることができるため、長期的なランニングコストは抑えることができるでしょう。

定期点検やメンテナンスが必要

認定時に作成した維持保全計画に従い、定期的な点検やメンテナンスが必要です。

30年以上にわたって、少なくとも10年以内の間隔で点検を行います。
点検・メンテナンス履歴は保存し、所轄行政庁からメンテナンスの状況確認があった際には報告する義務があります。

メンテナンスを怠ると、認定が取り消される可能性があり、その場合には税制優遇や補助金の返還が求められることも。

長期優良住宅の認定を受ける流れ

長期優良住宅の認定を受ける流れも確認しておきましょう。

①認定基準を満たす設計を行う

まずは認定基準を満たす設計を行う必要があります。
長期優良住宅の認定取得の経験や実績を持つ住宅会社に依頼すると、スムーズな認定取得が期待できます。

②技術的審査を受ける

登録住宅性能評価機関に対し、設計図書や計算書を含む書類を提出し、技術的審査を受けます。
問題なく審査に通過すると、確認書が交付されます。

③適合審査を受ける

所轄行政庁に必要書類を提出し、適合審査を受けます。
内容に問題がなければ、長期優良住宅として認定され、認定通知書が交付されます。
認定取得後は、計画に基づいて着工・工事を進めます。

アメカジ工務店も、長期優良住宅の取得に対応しています。
長期優良住宅の取得にかかる申請費用や工期について詳しく説明させていただきますので、検討している方はまずご相談ください!

長期優良住宅はメリット・デメリットを把握して検討を

長期優良住宅とは、長期間、安全・快適に住めると認定された住宅のことです。
劣化対策や災害対策を施し、耐震性、省エネ性能などの高い基準を満たしています。

長期優良住宅の認定には、安全で快適な住環境を長期で確保できることに加え、住宅ローンの金利優遇、税制優遇措置、地震保険料の割引、補助金などのメリットがあります。

一方で、認定の申請や審査には費用と時間がかかり、建築コストが高くなること、定期的なメンテナンスが必要である点はデメリットといえるでしょう。
認定を受けるには、認定基準を満たす設計を行い、技術審査・適合審査を通過する必要があります。

長期優良住宅は高品質で税制優遇などのある住宅である一方、申請・認定には費用・時間・手間がかかるものでもあります。
長期優良住宅を検討する場合は、メリットとデメリットの両方をしっかり知り、比較した上での判断が大切です。

アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
土間やガレージハウスで趣味を楽しむ施工事例も豊富にご用意していますよ。

ご家族で趣味や遊びをとことん楽しめる家をご検討中なら、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!


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札幌/マネージャー

大河内 琢久哉

美味しそうなグミを見つけては食べてみるのが趣味です! 個人的な1位はHARIBO!硬さが好きです!

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